遠藤在住の下野育朗さん(85)が5、6日に東京辰巳国際水泳場で開かれた「2022・東京都マスターズ水泳競技大会」(長水路/50mプール)の200m個人メドレー(85―89歳区分)と自由型(同)で日本新記録を樹立した。これまでの日本記録を個人メドレーは4年ぶりに3分50秒48で11・21秒、自由型は22年ぶりに3分13秒11で0・67秒更新した。
過去にも年代ごとに日本記録や世界記録を更新している下野さん。泳ぎながら体力を温存し、レースの終盤にスピードを上げる持久力が強みだ。ラップタイムは、自由形では最初の50mに次いで最後の50mが速く、個人メドレーでは最後の50mが最も速かった。
暇があれば自宅でもスクワットや鏡を見ながら腕を動かしフォームの確認をするなどトレーニングを欠かさない。原動力は「水泳を好きな気持ち」という。
普段は秋葉台文化体育館のプールで練習をしているが、今回は長水路の大会だったため50mプールがある善行の県立スポーツセンターに週4、5日通い、1日あたり2時間、距離にして2千m弱泳ぎ込んだという。常に日本記録のタイムを意識し、それに合わせ泳ぐ速さを調整してきた。
60歳で定年退職して時間ができた矢先、近所の秋葉台文化体育館にプールができた。高校時代は3年間、国体の選手に選ばれ続けた経歴もあり、趣味として再び水泳を始め、気付けば25年間のめりこんでいる。
「90歳になっても泳ぎ続けられるよう、体と相談しながら自分のベストを尽くしていきたい」
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