意見広告・議会報告
県政報告 がん情報の周知強化・光免疫療法も実施へ! 公明党 神奈川県議会議員 渡辺ひとし
12月6日の神奈川県議会本会議で、私として最後の一般質問を行いました。その中で、特に知って頂きたい質疑について報告します。
【質問】
我が会派では、一人でも多くのがん患者を救うため、がん対策の推進を重要課題と捉え、これまでも県立がんセンターにおける先進的な医療の実施や、患者支援など、本会議において様々な提言を行ってきました。
こうした中、県立がんセンターでは、体への負担が少ない重粒子線治療、遺伝子情報に基づくがんゲノム医療、免疫力の増強によりがん細胞の増殖を抑えるがん免疫療法など、最先端の医療を提供すると共に、抗がん剤の副作用を緩和する漢方診療等も実施してきました。
その内、重粒子線治療は、開設当初は先進医療でしたが、順次、保険適用の範囲が拡大されたこともあり、多くの患者に治療を提供しています。
さらに、令和4年4月からは、肝臓、すい臓、子宮、直腸がんの一部など、5疾患が保険適用の対象として新たに追加され、今や、県立がんセンターにおける重粒子線治療の内、約9割が保険適用です。
しかしながら、このように治療を受けやすい環境が整えられているにもかかわらず、保険適用の範囲が拡大したことについて、まだ十分知られていません。患者がこうした情報を得られるように、ホームページでの周知や県内の連携拠点病院にある、がん相談窓口等との情報共有に努めるべきです。
また、がん治療は急速に進歩しており、第5のがん治療法ともいわれる「光免疫療法」も、令和2年には頭頚部がんの一部に対する治療が保険適用となりました。
光免疫療法とは、がん細胞の表面のタンパク質に結合する薬剤を投与し、レーザ光を当てることで薬剤が反応し、がん細胞を死滅させる治療法で、他の細胞を傷つけず、手術に比べても負担の少ない治療法です。
また、この光免疫療法は、がんの転移が進み、治療が困難とされる場合にも有効であるとされており、多くの実施実現への声が寄せられています。
県立がんセンターは、高度な医療の提供及び開発等を担う特定機能病院の承認を目指していますので、今後は、新たな治療法、特に、光免疫療法にも積極的に取組んでいくべきです。
【答弁】知事
重粒子線治療における保険適用の範囲が拡大した事については、更なる周知が必要と認識しています。今後、県立がんセンターと共に、ホームページ等を活用し、県民への周知を強化します。また、県内のがん連携拠点病院等が集まる協議会において情報共有し、がん患者へ適切な情報提供を行います。更に、光免疫療法については、現状、県立がんセンターにおける治療実績はありません。しかし、治療が実施できる施設としての要件は既に整えており、今後、対象となる患者に、治療を開始する予定です。
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皆様から頂いた要望を、シッカリ引き継ぎ実現して参ります。
神奈川県議会議員 渡辺ひとし
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