神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
藤沢版 公開:2023年2月10日 エリアトップへ

第37回俳壇賞を受賞した 渡部 有紀子さん 藤が岡在住 43歳

公開:2023年2月10日

  • X
  • LINE
  • hatena

毎日詠み続けて精進

 ○…「まづ石を 持って出てくる 冬の蟻」。受賞作「まづ石を」(全30句)にあるこの句は、寒さ厳しい冬に庭に出ると、1匹の蟻が石をくわえて出てきた様子を見て詠んだ。先生と慕った故・有馬朗人さんの教えで、自らのモットーでもある「サボらず、句会に出て、句を作り続けること」を体現し続けて、プロの専門俳人を発掘する登竜門である伝統ある俳壇賞を受賞した。

 ○…「俳句は17音しかない中で季語も入り、同じものを見ても人によって違う句ができるのが面白い。そしてお互いの良い所を探して高めあう。1人で作るものではなく、作者半分と読者半分で1つになる」と話し、そんな俳句を通じて、年齢の離れた人や、企業の重役を務めるような普段接点のない人とも出会えた。「だから俳句が、句会への参加が好き」と自然と笑みを浮かべながら魅力を語る。

 ○…結婚後、義父に勧められて俳句を始め、主婦をしながら隙間時間にできると、次第に毎日作るように。長女出産前も数カ月先までの句を句会にあずけるほど。産後もその熱は冷めやらず、4カ月で句会への参加も再開。「育児に協力してくれる夫や娘、句会の人、周りの人のおかげで続けられている」と感謝を口にする。俳句のテーマは自然だけでなく、最近聞く韓国音楽グループBTSの曲に着想を得たものも。「蓮ひらくモノクロームの世界より」。ライブ会場が暗闇からライトアップされた瞬間を見て詠んだ句だ。目につくもの聞こえるもの常にアンテナを立てて気持ちを句にたくす。

 ○…俳句を始めて10年。憧れ続けた賞も受賞したが、これからもやることは変わらない。そして「俳句を続けたい人の背中を押すお手伝いをしたい」と語った。

藤沢版の人物風土記最新6

吉岡 美帆さん

パリオリンピックのセーリング混合470級で銀メダルを獲得した

吉岡 美帆さん

湘南台在住 34歳

11月1日

錦谷 陽子さん

知的障害者による「Music of Mindコンサート」の舞台構成を手がける

錦谷 陽子さん

辻堂元町在住 58歳

10月25日

岩田 すみ江さん(芸名:岩藤寿美江)

「長後音頭」を再現した藤沢市民踊協会長後地区の指導を担当する

岩田 すみ江さん(芸名:岩藤寿美江)

用田在住 82歳

10月18日

廣川 玉枝さん

辻堂神台の藤沢市アートスペースで個展「皮膚のデザイン」を開催している

廣川 玉枝さん

藤沢市出身

10月11日

渡辺 光博さん

健康セミナー「生活習慣から考えるアンチエイジング」で講師を務める

渡辺 光博さん

遠藤在住 58歳

10月4日

沼上 洋子さん

第78回国民スポーツ大会のゲートボールで優勝した「夢湘南」主将を務める

沼上 洋子さん

茅ヶ崎市在住 75歳

9月27日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 11月1日0:00更新

  • 10月25日0:00更新

  • 10月18日0:00更新

藤沢版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

冬の省エネ行動で景品ゲット

冬の省エネ行動で景品ゲット 社会藤沢市

ふじさわ省エネチャレンジ初開催

11月15日~2月15日

藤沢版のイベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年11月1日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook