青少年野外活動施設「藤沢市少年の森」(打戻)を巡り、藤沢市は開設から42年が経過し老朽化が進んでいることや維持管理費の増加傾向を受け、公民連携の手法を用いて再整備を行う方針を打ち出した。6日から事業提案(プロポーザル方式)で事業者募集を開始し、23年度前半に事業者を決定予定。市担当は「北部地域の活性化に資する施設を目指す」としている。
「少年の森」は1980年5月に開設。9万5千平方メートルの敷地に青少年団体が夏季に宿泊できるテントサイトや炊事場、アスレチック、木製遊具、芝生広場などを備えている。現在の指定管理者は藤沢市みらい創造財団。
年間利用者数は、野外活動需要の高まったコロナ禍の中の21年に最多の6万9245人となったが「長期的には減少傾向」と市は分析。記録を見ると14年の6万5999人から減少し、19年には4万9026人まで落ち込んでいる。
経費は、老朽化した管理棟や炊事場の維持管理費やナラ枯れによる伐採費もあり、20年は計約6700万円。年々増加傾向で、利用者数減少とともに課題となっていた。
再整備に向けては16年、「御所見地区郷土づくり推進会議」から要望書が提出されたことを機に市が着手。説明会では地元住民から「地域の人が利用できる施設を」「子どもが遊べる場所を残してほしい」などの要望があった。
21年には民間事業者と活用を話し合うサウンディング型市場調査を実施した。事業者から「日帰りや宿泊できるオートキャンプ事業」「幅広い世代が利用できる」「周辺の農園や乗馬クラブなどと連携」「地場産の食品を使った連携」といったアイデアが上がった。
市は地元の意見と調査結果を踏まえ、公民連携の手法を用い専門ノウハウを持つ民間事業者へ業務委託することが望ましいと判断。2月21日まで事業者を募集している。市青少年課は「自然豊かで農業が盛んな北部地域の魅力を生かした施設としたい」としている。
今後は23年度前半に事業者選定、24年度にかけて基本方針・構想決定、設計整備工事を実施し、28年度に運営開始予定。
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