藤沢駅周辺の再整備を巡り、藤沢市は2023年度から藤沢駅の改良工事に着手する。同年度当初予算案に関連事業費として約6億8千万円を計上。2期の工事のうち、駅南北自由通路の拡幅や小田急線改札の橋上化など主要事業が盛り込まれており、駅の南北を繋ぐ結節点として機能を強化し、回遊性や活性化の向上を図る。1期工事は27年度末の完成を目指す。
13日の市議会特別委員会で、市が事業の進捗を説明した。
自由通路の整備を巡っては19年2月に藤沢市、JR東日本、小田急電鉄の3者が基本協定を締結。その後の21年9月、新型コロナウイルス禍による状況の変化から計画を2段階に分け、小田急電鉄側の工事を先行する方針が決定していた。
第1期分の事業費は約87億円。市が9割にあたる約79億円、鉄道事業者が約7・8億円を負担する。事業内容は約80mある南北自由通路を現在の8mから16mに拡幅。南口付近に新たにエレベーター1基を設置する。
1階にある小田急改札はJRの改札がある自由通路階に橋上化。改良後は小田急線とJRの乗り換えが同じ階層で可能になる。現在12台ある改札は3分の1程度になるという。
既存の小田急ビルと観光案内施設が入るビルは、新駅舎としてリニューアル。駅前の賑わい創出のため、元南口交番や公衆トイレがある場所まで面積を拡張し、商業機能を強化する。交番とトイレは完成後、同駅舎に入居する。
1期目の工事は27年度末の完了を予定。2期目については1期目の状況を踏まえて実施する。JR側の自由通路の拡幅やJR・小田急間の乗り換え連絡通路の整備などが予定されている。
市は南北自由通路の拡幅整備事業について「駅の南北連携の強化により市民や来街者の利便性、回遊性の向上やまちの活性化につながる」としている。
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