藤沢市消防局は4月1日、119番通報者とスマートフォンで映像のやり取りができる「Live119映像通報システム」の運用を開始する。隊員の到着前に傷病者や災害現場の状況の映像をリアルタイムで確認し応急措置の方法を映像で伝えたり、救助現場状況に応じて部隊を派遣するなど活用し迅速な消防救急活動につなげる。同様のシステム運用は県内で横浜市に次ぎ2例目。
システムでは、119番通報を受け付けた際、通信指令室で映像が必要か判断し、通報者の同意を得た上で携帯電話番号を確認。ショートメッセージサービス(SMS)でURLを送信し、アクセスするとシステムが起動する仕組み。通報者のスマホのカメラを通じて撮影、動画の送受信を行う。
傷病者の状況を撮影してリアルタイムで指令室で確認できるほか、心肺蘇生法などの動画送信も可能。現場に向かう部隊のスマホにも映像を送ることができ、事前に危険情報を共有し、活動部隊を増やし対応に当たる。
市消防局警防課通信指令担当によると「効果の高い救命措置や災害状況の把握、通報者の口頭での説明などの負担軽減が期待される」という。
通信料は通報者負担。事前登録やアプリのダウンロードは不要。撮影時にはスマホ画面に「消防局の依頼で撮影中」と表示できる。
システムは、昨年10月から3月にかけて実証研究を実施し、3月20日時点までに45件実施(うち27件接続)。「倒れて意識がない」との通報で、傷病者の情報を映像で確認できたケースや火災現場状況の確認など、一定の効果を確認し、本格運用に至った。
同担当は「システムを活用し救命率の向上と災害被害の低減を目指していく。まずは市民へ内容を知っていただきたい」と呼び掛けている。
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