統一地方選前半戦の神奈川県議選は9日、投開票され、新たな県議の顔ぶれが決まった。全47選挙区中、最多となる5議席を争う藤沢市選挙区では、主要政党の現新元職7人が入り乱れ、現職3人、新人2人が当選。トップ当選は2万5千票余りを獲得した立憲民主党の脇礼子氏(65)で、非自民党候補としては36年ぶりとなった。投票率は39・42%で、前回から1・35ポイント上昇した。
「さまざまなご支援をいただき、再選することができた」。当選確実が伝えられた脇氏は支援者を前に喜びを語った。
選挙戦では前回と同様、衆議院議員の阿部知子氏と二人三脚で活動を展開。今回は労働団体・連合神奈川の推薦を得て、教育や子育て、平和の大切さなどを訴えた。2期目に向けて「県政も課題が山積している。地道に、愚直にやっていきたい」と抱負を語った。
唯一の無所属で出馬した松長泰幸氏(54)。2期目の挑戦で、市議時代からのネットワークを生かしつつ、足を使った選挙戦を展開。災害対策の充実やインフラ整備の必要性などを呼び掛け、前回より票を積み上げた。「安心安全の街づくり、人口50万人都市になるようなインフラ整備を訴えていきたい」と語った。
選挙期間中は自民党候補への応援で、菅義偉前首相や河野太郎デジタル相らが藤沢入りした。
来年の市長選に挑戦する国松誠氏の後継として、市議から急きょ転身が決まった自民党の吉田淳基氏(40)。若さを全面に打ち出し、神奈川独自の子育て支援や少子化対策などを訴えた。新人ながら2万票超を獲得し「ここまで票が伸びるとは予想していなかった。新しい時代、新しい神奈川に向けて全力で臨みたい」と意気込んだ。
前回トップ当選を果たした自民党の市川和広氏(52)は3期目の挑戦。選挙戦では県議会厚生常任委員会委員長として新型コロナ対策にあたってきた実績などを強調。共生社会実現や地域経済活性化など、選挙戦では6項目の政策を掲げた。当選を受けて「色々な生きづらさを感じている人が多い。光を当てて救いとなるよう力を入れていきたい」と話した。
公明党の織田幸子氏(53)は渡辺均氏の引退に伴い、20年ぶりに新人候補として出馬。政治経験がない中、自らの経験や体験をもとに中小企業支援やがん対策などを訴え、議席を獲得した。織田氏は「大変な選挙だったが、選挙期間中にいただいた色々な声を県政に反映させたい」と表情を引き締めた。
|
|
<PR>
藤沢版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>