藤沢市内37拠点で独自の地域交流の取り組みを展開する「地域の縁側」。湘南台地区の縁側「ちょこっと湘南台」では、縁側事業で唯一、運営委員会がボランティアセンターや児童の見守りなど多岐にわたる事業を担い、支え合いの拠点となっている。
日々の買い物ついでにちょっと寄る。「ちょこっと湘南台」の名前にはそんな気軽さが込められている。
湘南台駅に近く、文化センターの隣という立地もあり、事業所前は平日でも通りかかる人が多い。窓に張られたチラシを見て、ふらりと訪れる人もいる。行政情報も掲示され、「湘南台で暮らすのに必要な情報がここに集まっていて便利」(70代男性)と好評だ。開所は平日の午前10時から午後3時。時間内ならいつも誰かが居るのも利用しやすさにつながっている。
湘南台では、住民有志の運営委員会が事業を担う。会話を楽しみ、小物づくりなどのサロンを行う縁側事業のほか、生活支援のボランティアセンターとして高齢者家庭のゴミ出しなど困りごとの手伝いや、安全・安心ステーション事業として児童の登下校の見守りを行っている。これらを一つの団体が担っているのは市内で唯一。会話を楽しみに来た利用者が、他の人の悩みを聞いてボランティアを行う側になることもあり、多機能を集約することで支え合いの理想を体現する。
事業の課題について、運営委員会委員長の平山靖久さんは「ボランティアやスタッフの後継者など人材の確保」と語る。縁側の魅力を多くの人に知ってもらおうと、スタッフが年2回、活動を詳細にまとめた「かわら版」を発行し、湘南台地区の自治会に加入する全世帯に配布。肩肘張らない気楽さで、門戸を開く。
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