先月23日に投開票された統一地方選の17市町議選で、新たに125人の女性が当選し、県下33市町村議会で「4人に1人」(25%)が女性になったことがタウンニュース社の調べで分かった。2019年の前回比では17人(2ポイント)増。湘南や県西エリアを中心に伸び幅が大きく、藤沢市では前回比11・1ポイント増の27・8%となった。
藤沢市11・1ポイント増
今回改選した17市町村議会のうち、女性の占有率が最も高かったのは山北町の41・7%。次いで小田原市(37%)、葉山町(35・7%)、綾瀬市(35%)、南足柄市(31・3%)と続いた。最も低かったのは中井町で8・3%だった(補選の湯河原町を除く)。
政令市では川崎市(26・7%)、横浜市(25・6%)、相模原市(21・7%)の順。県議選(定数105)では前回と同じ19人が当選し、18・1%のままだった。
藤沢市(定数36)では今回の改選で07年と並んで過去最多の10人の女性が当選。16年ぶりに二桁台となり、得票率の上位3人が女性だった。
湘南エリアではそのほか平塚市が前回比7・7ポイント増、県西エリアでは小田原市が14・8ポイント、開成町が8・3ポイント増など伸び幅が大きかった。
今回改選がなかった自治体を含む33市町村で、最も占有率が高いのは改選前と同じ大磯町(定数14)の42・9%。21年4月に改選した清川村で女性村議が当選したことで、県内自治体の「女性ゼロ議会」は解消した。
30年まで3割に
政府は管理職や政治家などのリーダー層を指す「指導的地位」に占める女性の割合を30年までに30%程度に高める目標を掲げている。18年5月に施行した政治分野における男女参画推進法では、「男女の候補者数の数ができる限り均等になることを目指す」と位置付けている。
一方、世界経済フォーラムが公表した「ジェンダー・ギャップ指数2022」によると、日本の順位は146カ国中116位。先進国の中では最低レベル、アジア諸国の中でも韓国や中国、ASEAN諸国より低い結果となっている。
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