子育て中のアーティスト12人に、制作活動と子育ての両立について調査した結果を展示する「ARTIST NO KOSODATE?」が、藤沢市アートスペース(愛称FAS・辻堂神台2の2の2ココテラス湘南6F)で開かれている。
職業アーティストの育児と制作の両立は保育や手当など制度的にも厳しい環境にあるという。FASでは「どんな支援ができるのか考えるきっかけにしたい」と今展を企画した。
中学生以下の子どもを持つ30代から50代の画家、映像作家、写真家など男性4人、女性8人が協力。「子どもを持った後、作品制作の環境は変わったか」「作品制作を継続するには何が必要か」など、共通の19の内容をアーティスト一人一人に聞き取り、率直な声としてまとめた。
会場は、アートディレクターの堀出隼さんが担当。アトリエや寝室、子ども部屋をイメージした空間に、インタビュー内容を抜粋してアーティストの言葉を点在させ展示している。
両立に葛藤、変化も
《命にかかわることを常に気にしていないといけないので、制作なんて考えられません》
《(制作)スペースがあると、作家活動を肯定されている気持ちになる》
「一日のうちで育児、作家活動、仕事にかける時間は」「どんな支援があれば作家活動がスムーズか」などの問いには生々しい声も並ぶ。
学芸員の喜田早菜江さんは「作風の変化や遠方での滞在制作を諦めているなど特有の事情も見えてきた。一方で子育てで抱える悩みはアーティストであってもなくても同じで、皆さんと共感できるのでは」と話す。
7月1日(土)まで。午前10時から午後7時(入館は6時45分まで)。観覧無料。問い合わせはFAS【電話】0466・30・1816。調査概要はFASのWEBサイト上で順次公開している。
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