藤沢、茅ヶ崎、寒川の2市1町の中小企業の経営支援や起業支援をしている(公財)湘南産業振興財団(増田隆之理事長)では、深刻化する企業の人材不足解消などを目的に8日、ベトナム人紹介企業3社との覚書を締結した。中小企業と人材紹介企業の間に立ち、雇用支援やフォローを行う。
湘南産業振興財団
ベトナム人は製造、介護、建築、ITなどすでに国内の様々な分野で働いている。一方、人材不足に悩みながらも雇用の方法を知らない、外国人の雇用に不安を感じている中小企業も少なくないという。
同財団では、現地企業と地域企業とのビジネスマッチングで深めてきた関係を生かし、窓口として機能することを決定。「公益法人が窓口となり信頼できる派遣企業を紹介する。不安も減り、相談しやすくなるのでは」と担当者は話す。
仕組みはシンプル。同財団が相談してきた企業の需要を聞き出し、得意分野を持つ人材紹介企業の選定や、雇用に向けた支援を無料で行う。技能実習生から社員採用まで幅広く対応。雇用後の企業の相談も受ける。
覚書を締結した3社は実績を基に選定。現地に本社を置き、同国海外労働者派遣協会から3年連続で最高位の5つ星認定を受けているエスハイ、国内では日本語介護教育機関として設立され、介護の分野で高い実績をもつ(株)TSBケア・アカデミー、ITに強い現地の人材の紹介や派遣を行う(株)メディアブリッジ。
寒川町の電子基板の組立を行う相生電子工業(株)では15年前からベトナム人を雇用。現在では全社員67人の内、3分の1となる20人余りが働く。
同国労働省大臣が視察に訪れたこともある同社。小川雅大会長(82)は「みんな目が輝いててよく働いてくれる」と太鼓判を押す。勤勉で日本語を学び、日常会話のレベルを超える資格をとる人も多く、日本語でのコミュニケーションも円滑だ。グエン・テイ・キム・ゴックさん(25)は「やりがいあって楽しい仕事」と話し、日本での暮らしも「思い出がいっぱいある」と笑顔を見せる。日本語資格も最上位のN1を取得している。
矢島源吾社長(43)は「働く意欲も高く、忙しい時も率先してがんばってくれる。なくてはならない存在」と話した。
13日セミナー開催
同財団は6月13日(火)藤沢商工会館ミナパークで「ベトナム人材活用セミナー」を開く。午後2時から4時30分。無料。
2市1町の中小企業対象で覚書締結3社の取り組みや雇用実例を紹介する。同社の小川会長も登壇予定。定員30人。問い合わせ、申し込みは同財団ホームページか【電話】0466・21・3811。
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