藤沢市内の神輿会「打戻神友會」(金子健太会長)が先月21日、打戻の宇都母知神社で神輿のお披露目式を行った。
同会は、宇都母知神社の例大祭など御所見地区を中心に神輿を担ぐ団体。50年近い歴史を持ち、現在は19人が活動している。
新たな神輿は提灯がズラリと並ぶ「万灯神輿」で高さ約2m、重さはおよそ400kgで大人24人がかりで担ぐ。お披露目式では、同神社の境内に関東近郊から広く神輿仲間が駆け付け280人が参加。勇壮に神輿が舞い、初渡御を祝った。
自分たちの神輿を
神輿づくりの発想は17年前までさかのぼる。同会では例大祭などで神社の神輿を担ぐが、所有する神輿はなかった。そこで、代々大工の技術を継承してきた会員の金子智和さんと規潔さん兄弟が「神輿を作ろう」と発案。市内の建設会社からケヤキの木材を入手し、神輿の材料として使えるように、じっくりと5年ほどかけて乾燥させた。細部に至るまで手作りで、同会が過去に手掛けた大凧づくりの技術を活用して神輿中央に飾る絵も描いた。費用がかかる彫金などは、仲間からの寄付で実現した。
2019年に一度完成したが、コロナ禍のため当時はお披露目会などは見送られた。その後、新たな彫金などが加わり、今年、念願のお披露目となった。
金子会長は「万灯神輿としては大きなサイズで、木目を生かした良い神輿ができました。地域のイベントをはじめ、お祭りを見に行けない方のために、老人ホームなどで担ぐことも考えています。神輿の姿を見て、地域が元気になってくれたら」と話す。
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