医療や健康分野の研究開発拠点「湘南ヘルスイノベーションパーク」(湘南アイパーク)=村岡東=で先月27日、開所5周年を記念したイベントが開かれた。最先端のサイエンスに触れてもらうと、普段は非公開の施設を一般開放。約7千人が来場し、親子連れらで賑わった。
目玉の一つが、入居する9社の研究が体験できる「サイエンス職業体験」。キリンホールディングスが出展した「目指せ『飲み物』博士!」では同社が開発した「プラズマ乳酸菌飲料」と水道水の違いを比較。容器をのぞき込むと白衣を着た子どもらが「(乳酸菌が)見えた!」とうれしそうに声を上げた。
ニコンソリューションズのブースでは、実体顕微鏡を使って昆虫を観察。体験した男の子(10)は「普段見るのと全然違う。あごの質感までよく分かった」と興奮気味。30代母親は「施設のことは知っていたが建物に入ったのは初めて。子どもが理科好きなので貴重な経験ができた」と話した。
今回のイベントには入居する企業団体から約100人の研究者が参加。iPS細胞による病気の治療法の研究開発に取り組むオリヅルセラピューティクスの担当者は「次世代医療についての理解を深めてもらうと同時に、参加した子どもが興味を持ち、将来研究者を目指す一つのきっかけになれば」と話した。
会場では人気ユーチューバーによる実験ショーや謎解きをしながら施設を巡るスタンプラリーも行われ、いずれも賑わっていた。
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