湘南人気にあやかって、警察署の軒下を"分譲中"――。
藤沢署の一角で、ツバメのつがいが子育てに励んでいる。同署によると毎年軒下で営巣する様子が見られるが、今年は昨年より多い4世帯が巣を構えた。すくすくと成長したひなの巣立ちも間もなくとみられ、署員らが日々見守っている。
「ピーピー」。台風2号の接近に伴う荒天に見舞われた2日、親鳥が餌を運ぶとひなが元気な鳴き声をあげた。同署裏手にある駐車場の軒下には4つの巣があり、それぞれつがいが子育ての真っ最中だ。
ツバメは外敵から子を守るため、人間が生活する場所のそばに営巣することが多い。警察官が24時間体制でつめる同署が安心なのか、数年前から飛来するようになった。県内の複数の警察署でも営巣する例はあるが、同署によると「4つ同時は珍しい」という。
4羽が育つ巣では、ひなの羽毛が生え変わり、親鳥とほぼ同じ大きさにまで育った。餌を待つ間、羽ばたく練習をする様子も見られ、「そろそろ巣立ちかな」と同署の山口浩二副署長。これまで他の署でも営巣を見守ってきた阿部勇署長は「1羽も欠けることなく無事に巣立って、また来年戻ってきてほしい」と目を細めた。
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