藤沢市と小田急電鉄は12日、駅南北自由通路の拡幅と橋上駅舎化する改良工事についての施工協定を締結した。3線が乗り入れる「湘南の玄関口」の大規模リニューアルに向けたメイン事業の位置づけで、19日にも着工し、2028年3月末までの完成を目指す。市は回遊性や利便性を高め、駅周辺から賑わいを生み出していきたい考え。
改良工事では、小田急の改札口を既存の1階から自由通路のある2階に移設。メインの改札機能は自由通路階とし、JRの改札と階層を揃える。地上階についても一部改札は残す。
また駅コンコース内にエレベーター2基、エスカレーター4基を整備するほか、観光案内施設、公衆トイレ、交番を新駅舎の一角に再整備。現在自由通路にある「湘南藤沢コンシェルジュ」と「湘南藤沢スーベニールズ」については6月25日で閉鎖する。
自由通路は先行して小田急側の約41mを現状の8mから16mに拡幅。南口付近に新たにエレベーターも設置する。
総事業費は約83億7千万円。自由通路に関することは市、駅改良は同社が担うものとし、市が約64億2千万円、小田急が約19億4千万円を負担する。同社は事業期間の28年3月までホームドアも別途整備する。
自由通路の整備を巡っては19年2月に市、JR東日本、小田急電鉄の3者が基本協定を締結。21年9月に新型コロナ禍の影響から小田急側の工事を先行する方針としていた。残るJR側の約39mと小田急西側の乗り換え口は28年4月以降の2期目で実施する。
駅舎のリニューアルについて、市は「現状は自由通路の往来と小田急、JRの乗り換えで人の流れが交錯している」と整備の必要性を説明。通路拡幅や改札の階層を揃えることで「安全面や利便性、回遊性を向上させることで街の活性化を図る」としている。
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