神奈川県は先月21日、2023年1月1日時点の年齢別人口統計調査の結果を発表した。人口の増加が続く藤沢市では、65歳以上の高齢者の比率は24・8%と昨年と同じだったが、14歳以下の比率が減少し、少子化の進行が明らかになった。
調査は、20年の国勢調査の年齢別人口を基に、出生、死亡、転入出等を加減して推計。年齢を3つに区分した人口や割合、平均年齢など、市区町村ごとのデータが公表されている。
藤沢市は、総人口が昨年から2124人増加し、44万3千832人。増加数は、県内58市区町村の中で横浜市港北区に次いで2番目だった。
15歳〜64歳の生産年齢人口は2136人増加、65歳以上の老年人口も342人増加したが、14歳以下の年少人口は354人減少となった。
人口構成比では、65歳以上の割合は24・8%で昨年と同じ。14歳以下の割合は12・9%で、昨年の13・1%から0・2ポイント減少した。
年少人口に対する老年人口の比率である老年化指数は191・2で、県全体の222・1よりも30・9ポイント低かった。市内の平均年齢は46・30歳で、県平均の47・03歳より0・73歳若かった。
市内の高齢者比率が横ばいに抑えられていることについて藤沢市企画政策課は「ファミリー世帯の転入が増加していることで、高齢者の比率が下がっている」と分析する。一方で、少子化については「医療費助成などこれまでの施策を継続しつつ、市として新しい取り組みも検討していく必要がある」と話す。
県全域では少子高齢化顕著
県全域では、少子高齢化が顕著になっている。
県の平均年齢は昨年から0・23歳高くなり、1976年の調査開始以来、上昇を続けている。県内で最も高いのは真鶴町(57・74歳)で、最も低かったのは川崎市中原区(41・71歳)だった。
年齢を3つに区分した結果では、年少人口が104万7千478人(前年比1万8千521人減)と過去最少で、全体の11・6%。減少は14年連続。生産年齢人口は564万59人(同1万2千962人増)で62・6%を占める。老年人口は232万6千294人(同2287人増)で過去最多。全体の25・8%となり、老齢化指数も調査開始から増加が続いている。
年齢別人口統計調査の詳しい結果は、神奈川県の統計センターホームページで閲覧できる。
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