湘南高校、藤嶺学園、鎌倉高校などの生徒10人がオリジナルミュージカルを上演しようと団体「高校生ミュージカルAqua」を立ち上げた。高校生主体で企画、制作、運営を行い、来春の初公演を目指す。現在はイベントに出演し、追加メンバーや協賛、地域の協力者を募るなどPR活動を展開。「学校の垣根を越えて好きなことに挑戦できる土壌を作り”地域の部活”になれば」と意気込む。
「もっと明るく手振りをピシッとさせて」「いいんじゃない」
7日、伊勢山市民の家(藤沢)でキャスト7人が盛んに意見を交わした。ミュージカル創作に向けた一歩として8月27日(日)の湘南台駅地下広場のイベント出演を控え、ダンスパフォーマンスの稽古が佳境を迎えた。
出演メンバー7人、制作スタッフ3人が所属。高1〜3年で、学校もダンス・演劇経験もさまざまだ。週3日ほど練習場所を自主的に確保して稽古に励んでいる。
来春初公演に向けて
「高校生のうちにオリジナルミュージカルを上演したい」。創設のきっかけは小泉梨乃さん(湘南高校2年)の思い。学校内に部活がなく、外部で習うにも費用がかかり制作するのは難しい。そこで「無いなら作ろう」と一人で立ち上げSNSで発信した。
投稿を見て共鳴したのが、小泉さんと共同代表を務めるのは浅川花和さん(鎌倉高校2年)。中学時代の同級生で「まさか梨乃が一人で立ち上げたと知って驚き、わくわくして一緒に始めた」。
企画書作りや練習場所の予約など、全てを分担してメンバーが行っている。活動資金が課題となっていたが、市内の文化芸術振興を目指す学生団体「SASP」からアドバイスを受け、藤沢市ミライカナエル活動サポート事業に申請。7月に採択された。
今後は9月中に60分程度のオリジナル脚本を完成させ、10月からミュージカルの稽古を開始する予定。2024年3月30日(土)に新堀ライブ館学友ホール(200席)での初公演を目指す。二人は「等身大の悩みを昇華して、自分らしさを大切にできる作品を作り上げたい」と語った。
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