子どもたちの声を市政に――。
藤沢市は7月27日と8月23日、「あなたの声を聴かせてください」と題したワークショップを開催した。4月に施行された「こども基本法」に基づく試行的取り組みで、公募で集まった6歳から21歳までの小学生から大学生、7人が参加した。
同法では、子どもに関する政策を決める際、当事者らの意見を聞くことを国と地方自治体に義務付けている。市は子どもに関する事業計画の次期策定を来年度に控えており、子どもや若者から直接意見を聞く仕組みや場づくりを模索。その一環として今回のワークショップを企画した。
23日には6人が参加。この日は小・中学生と高校・大学生の2グループに分かれてそれぞの意見を交わした。
初回は自分たちが決めたテーマとして小中学生チームでは、「学校に対する要望など」、高校大学生チームでは「手軽に使える場の提供について」。2回目は両チーム共通のテーマとして「市や大人に意見を伝える手段」「子どものためにと寄せられた寄付の使い道」を議論した。
2回目の終わりには鈴木恒夫市長、宮治正志副市長を前に発表も行われ、鈴木市長は「みなさんの意見を聞くとどれも大事なことで現実的。参考にしていきたい」と述べた。
参加した市内在住の神崎愛里さん(17)は、話し合いで物事を決める行政の仕組みに興味があり、ワークショップに参加。「同年代とさまざまな意見が交わせて学びになった」と振り返った。
子育て企画課の担当者は子どもたちの活発な議論に「有益だった」と手応えを話し、「子どもたちに気づきや課題意識など、力を引き出せる機会づくりを考えていきたい」と話した。
|
|
<PR>
藤沢版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>