藤沢市山岳・スポーツクライミング協会所属の濱田琉誠(りゅうせい)さん(藤が岡中学校3年)が、先月18日から27日にかけて韓国で開催された「IFSCクライミングユース世界選手権」に初出場し、U―16のリード競技で優勝した。ボルダー競技でも2位を獲得し、「来年は2種目制覇したい」と意気込む。
世界各国からハイレベルな若手クライマーが集う同大会。濱田さんは、壁の支点にロープをかけながらのぼり高さを競う「リード」と、制限時間内に高さ5mのコースをクリアした数を競う「ボルダー」に出場した。
大会では程よい緊張感で「ウォーミングアップから体とメンタルの調子が良かった」という。リードでは、約60人の予選から26人の準決勝と順調に駒を進めた。
20日に行われた決勝でも、ロープワークとクライムが上手くかみ合い、8人の選手のなかで唯一最上部までのぼり切り、初優勝の快挙を遂げた。
27日に行われたボルダーの決勝では、4つのコースのうち2コースをのぼり切ったが、惜しくも2位となった。
握力と体幹を武器に
小学校1年の時からクライミングをはじめ、3年の時から本格的に競技に取り組む濱田さん。これまでにも県や関東の大会で優勝するなど実績を重ねてきた。
手足の長さが重要なクライミングでは不利とされる163cmの小柄な体格だが、鍛え抜かれた握力と体幹が自身の武器。今年から世界大会に参加できる年齢となり、憧れてきた日本代表としてユースの世界大会で好成績を残した。
大会を振り返って「得意競技のリードで優勝できたことはうれしい」と素直な喜びがある一方、「ボルダーでは、あと一手のところだった。もう一つクリアできていれば優勝できたので、悔しい。来年はリードとボルダーを制覇したい」と決意を語る。
藤沢市山岳・スポーツクライミング協会の東昭一会長は「実力を発揮して素晴らしい結果を出してくれた。藤沢市はクライミングの環境が整ってきている。濱田選手はメンタルも強く、来年が楽しみ」と話す。
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