海上で船を漕ぐ速さや持久力を競う「カヌーオーシャンレーシング」の世界大会に藤沢在住の団体職員、内田直人さん(47)が11月、日本代表選手としてオーストラリアへ渡る。世界各国からトップ選手が集う大会で、4年ぶり3回目の出場。「競技人口が少ないので、結果を出して普及につなげたい」と上位進出を目指して意気込んでいる。
カヌー競技には直線を短時間で着順を競う「スプリント」や激流を下りながらタイムを競う「スラローム」があり、東京五輪でも採用された。
内田さんが取り組むオーシャンレーシングは、沖合でパドルを漕ぎながら細身の船を操作して20Kmほどの長距離で着順を競う。陸上のマラソンのように持久力に加え、波のうねりをつかむ技術などが求められる。
内田さんは5月に葉山町の長者ヶ崎海岸で開かれた日本代表選考を兼ねたレースで優勝。19年フランス大会以来4年ぶり3回目の世界大会への出場を決めた。
前回の仏大会では、トップと22分差で69人中49位でゴール。世界の壁の高さを痛感したが、「(日本代表に)選ばれたら終わりというレースはしたくない。やれることを出し切って世界のトップに近づきたい」と闘志を燃やす。
江の島拠点に
元々海が好きで、大学生1年生のときにライフセービングに本格的に取り組んだのを機にカヌーを始めた。ライフセービング種目の「サーフスキー」では全国大会を3度制したこともある。
日本赤十字社の職員として働く今も夏は辻堂や千葉県の海水浴場でライフセーバーとして活動するほか、カヌーの大会にも出場している。
トレーニングは週に4、5日、主に江の島沖を拠点に砂浜から出艇し往復を繰り返す。体力強化のため、通勤で数駅前から走ったり、マラソン大会にも出場するなど徹底的に身体を鍛え上げていく。今もオーシャンレーシングと並行してサーフスキーに取り組むのも、「マルチにやった方が器用に身体が使える」との考えからだ。
たしかに競技人口は他のカヌー競技と比べてもまだまだ少ないが、海風と太陽を浴び、波に乗って洋上を進む。ルートを選ぶ一瞬の判断も競技の醍醐味だ。
「オーシャンレーシングもいつか五輪競技になるかもしれない。自分が結果を示すことが競技の裾野を広げることにもつながると思う」。そう言って躍進を誓った。
![]() 大会を前に意気込む内田さん
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