県立藤沢清流高校(笠原昭彦校長)で19日、障害福祉に携わる人を招き、自由選択科目で社会福祉基礎を学ぶ3年生5人が、仕事内容や共生社会の実現などについてインタビューを行った。フリーランスの小児理学療法士として活動する宮崎さやかさんと手話通訳士の小菅秀さんが取材に協力。生徒たちは熱心に質問を繰り出し、メモを取った。
子どもの発達に関する相談教室を開設している宮崎さんは「子どもと仲良くするには、保護者との距離を縮めるコミュニケーションをしっかりとることが大切」と説明。資格取得の勉強だけでなく、人と接するアルバイトも仕事に役立つことをアドバイスした。
「聴覚障害者が入れる老人ホームや地域作業所、放課後デイサービスなどの整備が遅れている。聞こえない人たちがアイデンティティーを持てるような環境を築いていく必要がある」。県知事の記者会見や政見放送などでも手話通訳を務める小菅さんの話に生徒らは真剣に耳を傾けた。
理学療法士を目指しているという生徒の柏木玲南さんは「将来に向けて今から準備しておくことなどを聞くことができ、ためになるとてもいい体験ができた」と話した。
この学習は、市の障害福祉や共生社会のあり方を考える全3回の授業の第2回。高校生の声で福祉を伝えてもらおうと、市民団体「障がいのアナ」の代表・小川優さんが同校と連携し、企画した。5月に1回目があり、小川さんが心のバリアフリーなどについて講義を行った。生徒は取材をもとに3回目の授業で記事を作成。同団体が運営するウェブメディアで近日公開される予定だ。
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