鵠沼石上の「革のクリニック」店主・仲本智之さん(60)が、今月8日に山口県で開催された「第44回全日本マスターズ陸上競技選手権」の1500m(M60―64歳クラス)に出場し、大会新記録で優勝した。
同種目には12人が出場。1000m地点まで他の選手を先行させ、ラスト1周前で首位に立ち、後続を10秒ほど引き離す4分41秒04でゴールした。「こういう勝ち方は気持ちがいい」と振り返る。
全日本マスターズには過去3回出場。同大会優勝は今回が初となる。大会開催はコロナ禍以降、3年ぶりとなったが、その間も箱根の山道などで練習を続けた。「感染症が流行しても一人でできるのが陸上の良いところ」と話す。
ダイエットを目的として32歳から走り始め、2009年に陸上競技連盟に登録。中・長距離のトラック種目を中心に出場する。「トラック種目なら、今でも記録会などで若い人たちと張り合うことができる」と競技の魅力を説明する。
60歳になり、体の衰えを感じる一方で「自分の体のどこが衰えてきたかを考えるのが楽しい」という。最近は階段を駆け下りる際などに反応能力の低下を感じたことから、練習内容に縄跳びを加えた。「自分の体で実験する。中高年以降ならではの楽しみだと思う」
来年8月にスウェーデンで開催される世界大会にも出場予定。「同世代で、自分の活躍を見て『自分もやってみよう』と思う人がいてくれたら」と語った。
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