▼バスケットボール男子B3リーグの新シーズンが開幕し、藤沢・茅ヶ崎・寒川の2市1町を拠点とする「湘南ユナイテッドBC」の2年目の挑戦が始まった。ホーム開幕戦の6日には秋葉台文化体育館に1100人を超える観客が集結。格上を相手に惜敗したものの残り数秒まで結果が分からない激戦となり、会場は熱気に包まれた。新戦力を迎えた今季の躍進に期待したい。
▼チームを運営するのは、地元経済団体関係者が代表を務める民間会社だ。スポンサーには木下グループを筆頭に、湘南エリアで事業展開する中小企業や団体が名を連ねる。特定企業頼みではなく、地域に広く支援を募る体制をとっており、PRはもとより、ファンを増やすための仕掛け作りが欠かせない。目指すべきはリーグの頂点にほかならないが、地元市民と交流する機会や競技に触れるイベントなども積極的に開き、関係人口の拡大と支援者の獲得に努めてほしい。
▼2021年10月に「スポーツ都市」を宣言した藤沢市。スポーツを基軸としたまちづくりを打ち出し、2年が経過した。藤沢駅北口のサンパール広場ではさまざまな競技が体験できる「FUJISAWA SPORTS PARK」なども開かれており、機運も醸成されつつある。世代や障害の有無を問わず市民一人ひとりが「いつでも・どこでも・だれでも・いつまでも」健康で豊かなスポーツライフを楽しめるようにする理念は、健康長寿社会の時宜にも叶う。チームの躍進は、スポーツによるまちづくりの象徴にもなり得よう。
▼バスケットボールは漫画「スラムダンク」の人気再燃もあり、青少年層の競技人口は近年増加傾向にある。開幕戦に足を運んだ男の子は「残り1点に追いついたとき、最高に燃えた。また観にきたい」と声を弾ませた。「また来たい」と思わせてくれる試合こそがファンの原動力になる。選手、フロント、スタッフの総力をあげ、市民が誇れる存在への進化を遂げてもらいたい。
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