インクルーシブ公園の普及に取り組む 汐田 眞樹子さん 市内在住 52歳
動かなければ変わらない
○…親子で服をリメイクして出演するファッションショーや家族写真展、音楽ライブなどを新江ノ島水族館で開く。「障害の有無に関わらず誰もが安心して遊べるインクルーシブ公園の意義を知ってもらい、全国に増やしたい」。親子の思い出づくりも兼ねたイベントの開催は、願いを実現するための手段だ。
○…2年前、福岡に住む姪夫婦に子どもが誕生した。水無脳症という重度の障害がある。「何歳まで生きられるか分からない」といわれ子育てをする姪たちを通じて、障害のある子どもとその家族が遊びに行ける場所が少ないことに気付き、インクルーシブ公園の存在を知った。「じっとしていられない性格」で、昨年4月に一般社団法人インクルーシブワールド協会を設立。福岡で第1回目のイベントを催し、ワークショップや企業での講演などを実施した。賛同者が増え、福岡や広島などに支部もできた。
○…中学時代、博多駅でスカウトされてモデルの世界へ。地元福岡でウォーキングスタジオを開設し、3万人以上を指導した。スポーツ整体やうつ病予防アドバイザーなど30をゆうに超える資格を持つ。アスリートや著名人らのボディメンテナンスも担当した。藤沢へ移り住んで約15年。故郷の志賀島(しかのしま)に「江の島がよく似ている」という。
○…市内では一昨年、多目的トイレや広い駐車場がすでに備わっていた秋葉台公園に揺りかご式の遊具などが設置された。インクルーシブ公園は全国に増えているが、「ハードとソフトの両面で課題は多い」と指摘する。「障害のある子もない子も子どもは打ち解けるのが早い。大人は余計な遠慮をしがち。その壁を壊したい」。目指すのは「インクルーシブという言葉をわざわざ使わなくてもすむ社会」だ。
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