プロの音楽家と市民交響楽団、市合唱連盟が共演する「藤沢市民オペラ」が誕生して今年で半世紀。2015年度から芸術監督・指揮を務めている園田隆一郎さんが再任され、25年度以降もタクトを振ることが決定した。任期はこれまで1シーズンごとの3年間だったが、市民会館の再整備が予定されていることなどから31年3月までの6年間となる。国内外のオペラで活躍する園田さんは「チャレンジしてみたい作品を受け入れてもらえる市民オペラは音楽家にとって大きな魅力」とほほ笑む。
26日に『オテッロ』
50周年記念公演を目前に控えた15日、鈴木恒夫市長を表敬訪問。「ホームの市民会館が改装で使えなくなる期間も何ができるかを前向きに考えていきたい。新しい会館のこけら落としを市民オペラでできたらいいなと想像している」と続投への意気込みを示した。
「稽古に励むソリストたちの仕上がりもいい感じ」。今年度は演奏会形式で行われる26日(日)の演目は、シェイクスピアの悲劇を原作に、園田さんが敬愛してやまないロッシーニが作曲した『オテッロ』。優れた歌唱技術が求められる作品で、国内での上演は珍しいという。「日本のオペラ界の第一線で活躍する音楽家が集結した。出演者にとっても初挑戦のオペラなので楽しみながら作っている」
見どころについて「人を愛する気持ちやそこから生まれる嫉妬、怒り、絶望など登場人物の交錯する思惑。現代の我々と同じような人間の根源的な感情が、オーケストラの音楽と歌声で表現される」と紹介。「登場人物の誰かに共感しながら観ていただけるのでは」
市民会館大ホールで午後2時開演。全3幕(イタリア語上演・日本語字幕付き)。チケットは残りわずか。市みらい創造財団のホームページから申し込みできる。問い合わせは同財団芸術文化事業課【電話】0466・28・1135。
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