起業や新規事業を支援する「イノベーションスナックみらぼ」の仕掛け人 鈴木 良隆さん 遠藤在住 40歳
”変な人”集まれ
○…薄暗い照明、棚に並ぶウイスキーボトル、赤いベロア生地のいす。酒場然とした雰囲気ながら、普通とはちょっと違う。ここは企業人や実業家が集い、創業や新規事業に向けたアイデアを生み出すひらめきの拠点。昨年7月に開店させたその名も「イノベーションスナックみらぼ」だ。
○…不動産業を展開する(株)セットの事業担当部長として、市内3件のシェアオフィスやものづくり拠点を手掛けてきた。スナックの特徴は、カウンターの”ママ”が起業の先人や支援者という点。思考を整理する手助けをしたり、ニーズに合わせて会員同士をつなげたりもする。話題は製造業やIT、まちづくりなど多彩で訪れた客が突如プレゼンを始めるのも珍しくない。気鋭の起業人が担うママも20人を超え、「社会に変化を与えそうな『変な人』が増えてきた」と目を細める。
○…着想は新規事業開発を担当した前職時代の経験から。思いを共有できるのは社内よりむしろ社外の人間が多く、「外で仲間を見つけられる場があったら」。その視点がインキュベーション事業を任された今の立場に生きた。「あとは単純に飲み会が好きで。同じマインドの人と集まれば愚痴じゃなくて面白い発想を共有できる場になる」
○…妻と子ども3人の5人家族。週末は子どもを連れて少年の森に出かける父の顔も。働く背中を見てか末っ子が「大きくなったらパパと同じ会社で働きたい」と話したエピソードに目尻を下げる。自らも藤沢に生まれ藤沢で育った。だから仕事を通じて「この地域をもっと良くしたい」。創業支援は将来的に新たな産業を生み、街を活性化させる種になる。それを実現させる面白い人材=変な人はまだまだいるはず。だからこう呼び掛けた。「変な人、集まれ」
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