モニターツアーの参加者に手本を披露する書道の講師
訪日外国人に日本の伝統文化と藤沢、江の島の魅力などを実感してもらうためのモニターツアーが先月19日から１泊２日の日程で行われ、在日中国人と日本人の15人が参加した。和文化に関するセミナーや講師派遣などを行っている一般社団法人日本の伝統文化おもてなし協会が主催。
初日の19日に湘南鎌倉クリスタルホテルで茶道と華道、書道の体験会があり、参加者は各分野の達人から手ほどきを受けた。書道では、講師の手本を真似て「桜」「義」「昇」などの好きな字を半紙に練習。本番で色紙に墨書し、講師の筆で名前を書き添えてもらった女性は「家宝にします」と笑顔を見せた。一行は夕食で寿司と日本酒とともに邦楽演奏を楽しみ、日本酒のレクチャーも受講。２日目は江ノ電沿線を観光した。
モニターツアーは、観光庁によるインバウンドの地方誘客や消費拡大に向けた支援事業に採択され、昨年11月から12月までに３回実施。日本人を含め約60人の参加があったという。ツアーには江の島散策やカラオケ体験なども組み込まれた。
同協会代表理事の江澤城司さんは「リピーターとして日本を訪れる外国人はありきたりの場所に行くのを好まない。藤沢市内に宿泊してさまざまな日本の文化を体験してもらうことで、その魅力を世界へ発信していきたい」と話す。
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