エブリサ藤沢ユナイテッドの監督兼選手を務める 飯田 涼さん 宮前在住 30歳
サッカーは自分の全て
○…藤沢にJリーグチームを――。その夢の階段を一歩登った。1月に神奈川県社会人サッカーリーグ1部2部入れ替え戦を制し、昇格を決めた「エブリサ藤沢ユナイテッド」。昨年2月から監督兼選手としてチームを率いてきた。「うれしいですが、まだ通り道」。笑顔は一瞬。すぐに表情を引き締める。
○…これまでの長いパスを多用するカウンターのスタイルから、きめ細かく人とボールを動かす戦術に変えた。選手たちの特性を見抜いた采配の結果は、すぐに表れた。県2部のグループBでは15戦のうち14勝。盤石の結果と思いきや「全勝を理想としてきたので、まだ見直すところはある」とストイックに分析する。それは、もっと上でも通用する自信の裏返しでもある。「今回の結果で、チームの結束がより強くなる」。確信を得て、言葉に熱がこもる。
○…綾瀬市出身。小学2年でサッカーを始め、横浜F・マリノスジュニアユースから成立学園高校を経てJ2のファジアーノ岡山FCへ。多彩なパスや突破力のあるドリブルという持ち味をいかし、MFとしてピッチを駆けた。17年には移籍したSC相模原を退団し、Jリーグ合同トライアウトに出場するなど苦杯も喫した。それでも、「サッカーは人生の全て」という思いは変わらない。「プレーを通して夢や感動を与えることができるのがサッカーの魅力。チームが活躍することで子どもたちにその素晴らしさを伝えられる」と、柔和にほほ笑む。
○…監督と選手という二足の草鞋を履く日々だが、夫人や1歳の息子とカフェや神社を巡り、海を見に行くのがリフレッシュの時間。「体が動く限り続けていきたい」。プロの世界で得た強さ。指揮官の重圧を、やりがいに変え全身で楽しむ。
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