健康で豊かなスポーツライフの実現を目指して「スポーツ人の集い」が先月24日、藤沢市民会館で行われた。昨夏の甲子園で107年ぶりの優勝を遂げた慶應義塾高校野球部の前監督・上田誠さんが「エンジョイスポーツ」をテーマに講演した。市体育協会と市などが主催。
同校野球部に「エンジョイ・ベースボール」の哲学を根付かせた上田さんは野球の歴史から紹介。大正・昭和初期のスポーツは自由でのんびりとしていたことや、戦後復員した軍人が指導者になり、野球だけでなく他の運動競技でも選手らの髪型は坊主頭であるべきという考えが定着したことなどを説明した。
スポーツを長く続けるために「『楽しい』は大切な要素だが、『楽しい』イコール『楽』ではない」と話し、「勝利は目的の一つ。結果だけにこだわり過ぎてはいけない」と主張。また、大リーグで活躍した野茂英雄さんやWBC日本代表の宇田川優希投手を「遅咲きの花」と例に挙げ、「指導者の役割はスポーツマンシップを教え、多くの選手を長い目で見て成長させ、勝つこと」と述べた。選手と仲間、試合相手、審判、指導者へのリスペクトの重要性も指摘。「競技をリスペクトできる子どもを育てよう」と呼びかけた。
集いでは藤沢スポーツ賞の表彰もあり、スポーツクライミングの国際大会で優勝した濱田琉誠さんらに栄誉賞が贈られるなど、今年度は86人・11団体が表彰を受けた。
|
|
<PR>
藤沢版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>