児童数の急増により図書室を普通教室として転用する準備を進めていた鵠洋小学校(鵠沼桜が岡)で1日、児童数が確定し、今年度は転用を見送ることが決まった。3月に想定外の転出があり、新たに教室を増やす必要がなくなったという。
同小の児童数は昨年5月1日時点で1202人。市内では辻堂小に次ぐ2番目の規模で、2024年度は2学級増の38学級の想定だった。
増加分は視聴覚室と放送スタジオを転用することで不足分を賄う予定だったが、年度途中に1年生の転入が急増し、新年度にもう1学級増える可能性が浮上。そこで同小と市教委が図書室を普通教室として転用する方針を示したところ、同小の保護者らが反発し存続を求めていた。
一度は本や本段を校内の共用スペースに移動したが、原状復帰が完了。当面は図書室としての存続が決まったが、来春以降、再び転用にさらされる可能性がある。
市は31学級以上ある「過大規模校」の解消を図るため、24年度から希望者が近隣校を選べる学区の見直しに着手。市教委では「図書室の転用はできるだけ避けたい。学区の選択やプレハブの増設も含めて今後検討していく」としている。
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