藤沢市と(株)櫻井興業(辻堂元町)、(株)ペガサス(横浜市)が手掛けた中学生向けの防災冊子「ふじさわ防災ナビジュニア」がこのほど完成した。4月から市内全中学生に順次配布される。
3者は昨年7月、関東大震災から100年を機に「防災啓発事業の推進に関する協定」を締結。中学生の防災意識向上を目的に冊子制作プロジェクトを立ち上げ、取り組んできた。
地元企業として携わった櫻井興業社長の櫻井貴裕さんは「能登半島や台湾での地震も報道されている。防災を自分ごととしてとらえ身を守る術を身に着けてほしい」と願いを語った。
冊子はA4判全50頁。見やすさや親しみやすさを重視し、イラストを多く使った。内容は100年前の関東大震災時の藤沢市の被害の様子や、今、同程度の震災が起きたと仮定した想定被害、地震の時に命を守る行動、危険箇所の把握など幅広い。加えて相模湾に面する藤沢市として、東日本大震災を例に津波対策に多くのページを割いた。
また授業で活用できるよう地震や風水害は理科、地域の自主防災活動は道徳などと関連付けられている。
冊子は公立私立問わず全中学生およそ1万3000人余りに配布。1年生には市の防災マップ、啓発アニメDVD、非常用食器折り紙を加えたBOXとして配られた。
次年度以降も継続
来年度以降も継続的にBOXを新1年生に配布予定。櫻井さんは「多くの地域企業の皆さんの支援で届けることができた」と感謝を述べるとともに、「地元企業として引き続き皆さんの防災に貢献していきたい」と思いを語った。
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