藤沢市は、民間の専門的知見や業務経験を行政課題に生かそうと、本業とは別の仕事をする「複業人材」を登用する実証実験を始める。人材サービス会社「Another works」(東京都)と提携し、専用サイトで先月30日から募集を始めた。
「複業」は金銭目的の副業とは異なり、地域貢献やスキルアップを目的とするとされる。同社は複業希望者と自治体をつなぐクラウドを運営。これまで120を超える自治体、スポーツチーム、教育機関の人材登用を後押ししてきたという。クラウドに登録する約7万5千人に対し、同社が無償アドバイザーを募る。
市は「観光SNS」「防災計画の”見える化”」「ミュージアムのマーケティング」など8職種を募集。登用された人材はそれぞれが「アドバイザー」として行政の施策に助言する。
登用期間は7月から12月末までの半年間。週に1時間程度、原則オンラインでミーティングに参加する。5月21日まで募集し、6月下旬に採用者を決める。
先月26日の定例会見で鈴木恒夫市長は「市の施策を魅力的、効率的に進める上で貴重な取り組みだ。民間の知見を得る中での気付きを市政に生かしていきたい」と事業への期待感を述べた。
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