藤沢の中高生クライマーが、12日まで岩手県で行われたクライミングの「日本選手権いわて盛岡大会」ユースB男子の2種目で1位と2位を独占する活躍をみせた。リード競技では、白旗在住の仲田和樹さん(大清水中2年)が1位、大鋸在住の濱田琉誠さん(鎌倉高校1年)が2位に、ボルダーでは、濱田さんが1位、仲田さんが2位を獲得。藤沢勢の実力を見せつけた。
壁の金具にロープをかけながら登り、高さを競うリード競技は4日から6日にかけて行われた。
仲田さんは、日本選手権のユースは今回が初挑戦。「周りは先輩ばかりなので、経験を積むくらいの気持ちだった」と試合前を振り返る。これがリラックスにつながり、準備運動から体がほぐれ、予選を2位で通過。1位通過の濱田さんにくらいつき、決勝では「思い切りぶつかっていこう」と、気持ちを奮い立たせて逆転の1位を獲得した。
11日から12日にかけて行われたボルダー競技は、体ひとつで壁を登り制限時間内にいくつの課題(ルート)をクリアできるかを競う。
予選は8課題あり、濱田さんは6課題で頂点まで登り切る「完登」を記録し1位通過。決勝では、2位通過した仲田さんと完登の数は3で並ばれたが、課題にトライした回数の差で1位を獲得した。
仲田さんにとって、共に藤沢で活躍する濱田さんは、良き先輩でありライバル。互いに切磋琢磨しながら、次なる目標に「夏のワールドユースでの優勝」を掲げる。
濱田さんは「結果が出せて安心した」と心境を語り、「もったいないミスもあったけれど、後半立て直せた」と語る。
10月に佐賀県で行われる「第78回国民スポーツ大会SAGA2024」の神奈川県代表に選ばれている濱田さん。初出場の昨年はリード3位、ボルダー8位と健闘した。「今年こそ両種目優勝」と頂点を目指す。
更なる飛躍に期待
体が軽く柔軟性もある若い選手はクライミングで有利な傾向がある。藤沢市山岳・スポーツクライミング協会の東昭一会長は「多くの大会で結果を出してきた2人はこれからが競技者として良い年齢」と期待を寄せる。
オリンピックやワールドカップなどの代表に選ばれるには国際大会での実績も重要視される。濱田さんは昨年から本格的に世界大会に参戦し、韓国でのユース世界選手権でも優勝を経験した。
東会長は「今年のパリ五輪には間に合わなかったが、2028年のロサンゼルス五輪では、代表に選ばれる可能性は十分にある」と太鼓判を押す。藤沢の若きクライマーたちの活躍に、注目が集まる。
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