中学生硬式野球チーム「藤沢リトルシニア」(芝崎晴男会長)が、7月末に開幕する第52回日本選手権大会へ出場することが決定した。16日、関東連盟夏季大会で敗者復活戦を延長8回タイブレークの末に制し、22年ぶり2度目となる全国大会への出場切符をつかんだ。「目指すは優勝」と意気込む選手たちは練習に一層励んでいる。
5月12日から始まった夏季大会には、関東連盟に加盟する1都8県の205チームが参加。保土ヶ谷球場などを会場にトーナメント方式による熱戦を展開した。
藤沢は、新座東との1回戦を4対2で下したのを皮切りに4試合を勝ち抜き、ベスト16入り。東京日野と対戦した5回戦はシーソーゲームとなり、5対5で7回が終了。1死満塁から攻撃するタイブレークによる延長戦に突入した。後攻の藤沢は8回に5点を奪われ、反撃は1点にとどまり、ベスト8を逃した。
6月16日、敗者復活戦で横浜泉と対戦。1対1の同点となり、藤沢が均衡を破ったのは、延長8回だった。2・3番打者がセーフティースクイズを連続で成功させると、4番が右前打で2点追加。続く中前打で計5点をあげた。相手打線を無失点で打ち取り、6対1で勝利。日本選手権に出場できる関東代表12チーム内に入った。
藤沢の名全国に
「うれしいよりもほっとした」。延長戦でスクイズを決めた檜物(ひもの)大(だい)キャプテン(茅ヶ崎市立松林中学校3年)は復活戦での勝利の瞬間をそう振り返る。3年生にとっては全国大会につながる最後の大会を前に「自分たちがやってきたことを信じて成果を出し切ろう」とチームで話し合った。
日本選手権出場は、第30回記念大会以来22年ぶり。推薦枠で選ばれたこのときの成績は2回戦進出。檜物キャプテンは「関東大会に出場した2学年上の先輩から『藤沢の名を全国にとどろかせてほしい』と託された。これを実現したい」と意気込みを語る。
大会は7月31日に明治神宮球場で開会式、8月1日から5日にかけて海老名球場などで試合が行われる。全国32チームが出場し、日本一を競う。
小澤恒彦監督は「夏季大会では一戦一戦、技術面だけでなく精神的にも成長した」と選手らを称え、「努力できる人間となって自分の人生を切り拓いていってほしい」と期待を寄せる。
チームは1977年創部。藤沢市や茅ヶ崎市、海老名市などから選手44人が集まり、獺郷にあるグラウンドを拠点に汗を流している。
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