藤沢駅南口に立地する商業ビル「フジサワ名店ビル」「ダイヤモンドビル」「CD(プライム)ビル」の3棟が2027年夏をめどに営業を終了する予定であることが分かった。3棟を一体化する再開発事業に伴うもので、新たなビルの竣工は31年秋ごろを見込む。21日、「藤沢駅南口391地区市街地再開発準備組合」が入居テナント向けの説明会を開いた。
3棟は1960〜70年代に完成。現在小売店や飲食店など57店が入居している。いずれも市民に馴染み深い商業ビルだが、老朽化が進み、フジサワ名店ビルとCDビルは2017年に実施した耐震診断で「震度6以上の地震で倒壊または崩壊の恐れが高い」とされ、同年に再開発に向けた準備組合が発足していた。
再開発事業は23年6月に市が都市計画決定。新たなビルは地上17階(約80m)、地下2階建て(延べ床面積約3万5200平方メートル)で店舗やホテル、オフィスなどが入居する。駅前の好立地を生かした「湘南の玄関口」にふさわしい施設を目指すという。
今後は25年度内に組合設立認可などを経て、27年夏に営業を終了し、既存の建物の解体に着手。31年秋の竣工を目指すとしている。
同準備組合によると、当初は26年夏の営業終了を想定していたが、工事費の高騰などから約1年後ろ倒しのスケジュールになっているという。
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