静岡地方気象台で気温40度を記録するなど、危険な暑さが続くなか、藤沢市内でも熱中症の搬送件数が増えている。市消防局救急救命課によると、今年4月29日から7月7日までの間に熱中症で28人が搬送された。昨年の同期時(5月1日から7月9日)に比べ、7人増加した。
高温多湿の環境に長時間いることで、体温調整機能が働かず体内に熱がこもった状態になる熱中症。日中の屋外での活動は特に注意が必要だが、室内でも発症することがあり、重症になると死亡に至るケースもある。
同課によると、昨年は5月1日から10月1日までの期間に熱中症により185人が搬送され、このうち1人が死亡している。2022年の搬送者数は153人、21年は90人と、近年は増加傾向となっている。
今年は、昨年同時期の21人に比べて既に7人多く、年間搬送者数の増加が懸念される。
搬送された人のうち、昨年は47・6%(88人)が65歳以上の高齢者だった。今年も50%(14人)が高齢者となっている。
屋内でも熱中症対策として、暑さを感じた場合のエアコン利用が推奨されている。
今年から、熱中症による重大な健康被害が生じる恐れがある場合に、環境省から「熱中症特別警戒アラート」が発表されている。対象地域では、自発的な熱中症予防に取り組むほか、周囲への見守りを呼び掛ける。
また、学校現場でも熱中症対策が行われている。市教育委員会学務保健課によると、暑さに応じて小・中学校の体育の授業を見合わせるなど、予防に努めている。
市消防局では「暑さを避け、こまめな水分補給とバランスの良い食事を心掛け、熱中症から身を守ってほしい」と注意を促している。
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