きょう26日に開幕するパリ五輪に、藤沢ゆかりのアスリートが出場する。ビーチバレー女子日本代表の石井美樹選手(湘南RIGASSOビーチバレーボールクラブ・34)が、東京五輪から2大会連続で代表入りした。長谷川暁子選手(NTTコムウェア・38)とのベテランペアで、前回予選ラウンド敗退の雪辱を果たそうと、「目指すはメダル獲得。もちろん色は金」と闘志をみなぎらせている。
石井・長谷川ペアは、6月に中国で開催されたアジア予選で優勝。五輪出場枠獲得に貢献した。これを評価した強化委員会が、女子日本代表に選出した。
遊びから本気に
両親の影響で幼少期からバレーボールを始めた石井選手。辻堂小、湘洋中、県立大和南高と進み、Vリーグ1部でアタッカーとして活躍した。しかし徐々に競技を楽しめなくなっている自分に気づき、2014年にチームを退団した。
そんな折、恩師からビーチバレーに誘われた。「遊び半分だった」というが、日本のビーチバレー発祥の地といわれる鵠沼海岸で練習を積み重ね、初の大会で8強入り。まさかの結果に競技熱がよみがえった。
強い絆で挑む
競技歴10年目同士のペア。結成はわずか半年だが「本音で話し合える間柄。ぶつかり合うこともあるけれど、お互いに勝ちたいから。コミュニケーションが強み」と石井選手は相棒を語る。
また共に170cm台で海外選手に比べて小柄ではあるものの、望月剛コーチ(50)は「キレのあるサーブやスピード、ねばりでカバーできる」と2人の背中を押す。
パリ出発前の17日、石井選手は市役所を表敬訪問。東京五輪を振り返り、「悔しい気持ちしかない。コロナ禍で観客を入れられなかった前回とは違い、たくさんの人たちの前でベストパフォーマンスを発揮したい」と意気込んだ。
「日々成長 メダル」と書かれたボールを石井選手から受け取った鈴木恒夫市長は「市民に夢と希望を与えてくれる存在。パリで思う存分暴れて」とエールを送った。
予選ラウンドは4チーム総当たり戦。初戦は28日(日)、ブラジル代表だ。
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