県立藤沢工科高校3年の神谷優希さんがきょう23日、都立葛西工科高校で開かれる「第24回 高校生ものづくりコンテスト関東大会」に挑戦する。部門は「木材加工」。昨年15位という結果を振り返り、神谷さんは「トップ3には食い込みたい」と意気込んでいる。
磯子工業高校で6日に行われた神奈川大会に出場した神谷さん。大会は旋盤作業、電気工事、電子回路組立、化学分析、木材加工、測量の6部門で実施された。木材加工部門の競技時間は3時間30分。課題図面を基に、材料となる木材にかんなをかけてクセをとる「木作り」、加工用の印をつける「墨付け」、さらに「加工」「組み立て」までを行い、完成作品を審査員が減点方式で評価。得点を競った。
今年の課題は、椅子や踏み台などを作る際に用いられる「四方転び」と呼ばれる技術が組み込まれ、大工の技能士検定で2級レベルに相当する難度だった。そこで神谷さんは優勝を果たし、関東への切符を手にした。しかし本人は「時間制限の焦りに駆られ、若干隙間ができてしまった。練習の方がうまく作れた」と納得できない様子だ。
大工への第一歩
中学校の授業で本棚を制作した際に「頭の中にあるイメージが形になっていくのが楽しい」と、ものづくりの魅力にのめり込んだ神谷さん。高校入学後は建築研究部に所属し、現在は部長を務めている。大会を前に夏休みもほぼ毎日学校に通って腕を磨き、「将来大工になりたい」と目を輝かせる。大会は、将来の目標への第一歩。部員たちを指導する大西堅司総括教諭は「コツコツやる子。少しずつ成果も出ている」とそっと見守る。
同校の大会最高位は、関東の先にある全国3位。「自分の持てる力を出し切り、納得のいく作品を作りたい。それで高得点がもらえれば」と神谷さんは謙虚に語った。
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