藤沢の想いを神奈川へ㉕ 「防災の日」障がいのある隣人にも思いを向けて 神奈川県議会議員 市川かずひろ
今夏、宮崎県の日向灘を震源とする大地震があり、気象庁は南海トラフ地震の想定震源域で大規模な地震が発生する可能性がふだんと比べ高まっているとして、次の巨大地震に注意を呼びかける「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」を初めて発表しました。
テレビやラジオ、防災無線では、「今後の政府や自治体などからの呼びかけ等に応じた防災対応をとってください」と繰り返しアナウンスされました。
私は、こうした情報を瞬時に得られることが出来ましたが、視覚や聴覚に障がいのある方々はどうだったのでしょうか。
災害時の情報提供の在り方、とりわけ、障がいのある方が等しく正確に情報が取得できたのかどうかしっかりと検証する必要があると考えます。
県議会において今までも、「障害者情報アクセシビリティ・コミュニケーション施策推進法」が施行され、また、「障害者差別解消法」が改正正され、事業者も「合理的配慮の提供」が義務化されながらも、なかなか「情報保障」が進んでいない現状を指摘し、県においても積極的に取り組むよう促してまいりましたが、引き続き、障がい当事者の皆様や関係者の皆様からご意見をお聞きし、情報保障の在り方、災害対応についてより充実するよう努力してまいります。
ご存じのように明後日9月1日は、災害への備えを点検する「防災の日」と定められています。
いざ災害が発生すると、多くの人は自分のことで精一杯となってしまいがちです。だからこそ、自分や家族、大切な人の命を守るための備えを確認してみてはいかがでしょうか。
そして、私たちのまちには障がいのある人も住んでいます。災害が発生した際、障がいのある人々にとってどんな困難があるのか、そうしたことを考える日としてはいかがでしょうか。
私は今後も災害弱者の命を守る取り組みを進め、仕組みの構築に向け、尽力いたします。
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