福井県で17日から20日まで行われた第51回全日本中学校陸上競技選手権大会(全中陸上)の男子4×100mリレーで、六会中学校が記録42秒73で第1位に輝いた。女子のリレーでも鵠沼中学校が4位入賞を果たし、神奈川県代表の藤沢勢が全国の大舞台でハイレベルなレースを繰り広げた。
全国制覇を成し遂げた六会中のメンバーは、陸上競技部の浅岡湊さん、新井伶(りょう)さん、小川銀司さん、冨松慶貴さんで、いずれも3年生。チームは予選レースを1位で勝ち抜き、今大会の予選トップ記録43秒08を打ち出して決勝へ進出。「最後は競り合いになることを想定していた」というアンカーの冨松さんはゴール手前で3人の選手が並んだ瞬間、スパートをかけ引き離しゴールテープを切った。
大会を振り返り、浅岡さんは「1位になれたのはうれしいが、中学日本記録を更新したかった」。新井さんは「緊張したが、走りを楽しむことができた」、小川さんは「一人ひとりが全力を尽くすることができた」と話した。
「おめでとう」。顧問の鈴木智也教諭は「全国1位の成績に満足せず、中学生の日本記録更新を目指している彼らには、まだまだ伸びしろがある」と期待を寄せる。
4位入賞を果たした鵠沼中のメンバーは辻村佳歩さん(2年)、氏家美心さん(3年)、和田涼香さん(同)、雫石真央さん(2年)。しかし、練習や予選の地区大会では、けがや体調不良などでメンバーの入れ替えがあり、この活躍は「リザーブメンバー3人を加えた7人の結果」と話す。「3位のメダルがとれなかったのは悔しい」と和田さんは悔しさを滲ませた。顧問の林嗣教諭は「決勝は走りにくい1レーン。厳しいレースにもかかわらず4位に食い込んだのは素晴らしい」と活躍を称えた。
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