藤沢市内の交通事故発生件数は今年8月時点で649件、前年同時期と比べて110件減少したものの、3人の尊い命が失われた。不注意が重なれば加害者にも被害者にもなりうる可能性があり、譲り合いや思いやりの気持ちが大切だ。
藤沢署によると、出合頭の事故が最多の71件、一般市道が事故現場になる場合が主で、次いで追突事故が54件で続いているという。一方、藤沢北署では交差点に絡む事故が多発。乗用車やオートバイの運転中、左折時に巻き込み、右折時や直進時に歩行者や自転車を見過ごして衝突する事故が頻発しているという。
こうした交通事故を防ぐことなどを目的とした「秋の全国交通安全運動」が、9月21日から30日(月)まで10日間実施される。30日は「交通事故死ゼロを目指す日」。「挙げる手を やさしく見守る 横断歩道」をスローガンに、警察をはじめ、交通安全協会など外郭団体が運動を推進する。
同運動の重点は歩行者の交通事故防止、反射材用品等の着用推進、安全な横断方法の実践等▽早めのライト点灯、ハイビーム活用促進、飲酒運転等の根絶▽自転車・特定小型原動機付自転車利用時のヘルメット着用、交通ルール遵守の徹底▽二輪車の交通事故防止。
免許返納という選択肢
また近年、家族ら周囲の勧めなどで運転免許を有効期限内に返す「自主返納」をする人が少なくない。両署でも同月時点で850人が免許を返納した。
65歳以上の人が自主返納をした後に交付される「運転経歴証明書」を提示すれば、多くの特典を受けることもできる。 例えばタクシーやバスの運賃、デパートや商店街で買い物する際に割引されるなど。 マイカーを手放しても交通手段に困らないよう、公共交通機関の割引をしている。
運転に不安のある人は、安全運転相談窓口の利用や講習会に参加してみては。
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