「夏が長い、外に出られない」「道が混む」「駐輪場少ない」「制服が高い」「ムクドリ多い」「北部も盛り上がれ」――。
藤沢市内で感じる不満をラップで表現する一風変わったイベントが9月22日、本町の藤沢市労働会館(Fプレイス)で開かれた。気候変動対策の推進を求めて活動する市民チーム「#6年後も本当に住みやすい街大賞1位とるぞ藤沢プロジェクト」の主催で、市が進める施策の情報提供と市政への市民参加の活発化を図ろうと企画。親子連れなど25人が参加し、それぞれ思い思いのリリック(歌詞)をしたためた。
この日、参加者は4グループに分かれ、困り事を書いた付箋を模造紙に貼り付けた。環境活動家ラップユニット「へらずぐち」の2人からアドバイスを受けながら、あらかじめ用意された曲のリズムに合うように韻を踏むなどリリックを構成。最後は左右に体を揺らしたり、手を上下に振ったりして皆で熱唱した。
湘南台で3人の子どもを育てる40代女性は「他人が思う困り事を聞いて共感できる部分もあり、気付きが多かった」と感慨深げに語った。チームリーダーの藤法淑子さんは「気候変動の問題など個人の力だけでは限界がある。行政とも対話を重ねていきたい」とし、当日撮影した動画を今後、市に見せる予定という。
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