60歳以上のシニアを中心としたスポーツや文化種目の交流大会「ねんりんピック」が10月19日(土)から鳥取県で開かれる。今年の県選手団には横浜、川崎、相模原3市を除く選手や監督ら138人が選ばれ、6日に善行の県立総合教育センターで結団式が行われた。
県選手団の平均年齢は72・2歳。そのうち藤沢市からは17人の選手が選出され、弓道やサッカー、囲碁などの種目で全国に挑む。
藤沢市で最高齢の正選手は、宮原在住の吉野庚(かのえ)さん(83)。種目はグラウンド・ゴルフで、ホールインまでの打数を競うのはゴルフと同様だが、スタートマットとホールポストを設置すれば、どこでもプレーできるスポーツとして多くの人に親しまれている。
選考は昨年に行われ、吉野さんはトータルスコア70、ホールインワン4つの好成績を出したが、「あんまり納得いっていない」と冷静に自身のプレーを振り返る。
3年前に始めた競技。きっかけは自転車で近所を散歩中、同年代が参加しているのを見かけたことだった。80代になるまで行っていたゴルフの経験を生かせると思い、クラブに参加を申し出た。だが、「1つ目のクラブには年齢のせいで断られた」という。現在所属している「獺郷グラウンド・ゴルフ協会」に加入後は、獺郷の藤沢シニアグラウンドで週2日、2時間半ほどの練習で汗を流している。
グラウンド・ゴルフの魅力を「ホールインワンが出た時のうれしさ」と語る。自身のプレーの持ち味は「ここぞ、というときに打つストレート」。芝の状態や当日のコンディションに合わせながら打ち方を考えていくのも、競技の醍醐味だ。今回のねんりんピックで会場となる鳥取県湯梨浜町(旧泊村)は、グラウンド・ゴルフ発祥の地として知られている。ここでプレーするのは初めてという吉野さんは「難しいコースと聞いている。出るからには頑張りたい」と意気込む。
61歳まで工場の営業職、退職後は80歳まで教育関係の仕事をしていた。昔から体を動かすことが好きだったことから「会社のクラブ活動で、たいていのスポーツは体験した」といい、大きな病気も経験していない。健康の秘訣は「何でも力みすぎず、あるがまま、常に自然体で過ごすこと」と語った。
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