ボウリングを楽しみ、習慣にしている高齢者を力士の番付に例え、年齢別に紹介する「長寿ボウラー番付」。江の島ボウリングセンター(片瀬海岸)で練習する勝俣將義(まさよし)さん(89)・越子さん (84)夫妻が、年齢の合計で登録される夫婦編で昨年に続き2度目の横綱入りを果たした。
70歳と65歳で家業の工場を畳んだ後、夫婦そろって始めたボウリング。きっかけは、当時小学生だった孫だった。ボウリング場に出掛け、一緒に遊んでいるうちに夢中に。いつしか練習を重ねるようになった。
近所の練習場に通っていたが閉業したため、今では自宅のある横浜市泉区から電車に揺られて約1時間、片瀬海岸まで足を運ぶ。場所を変え、20年にわたって投げ続けてきた理由は「ボウリングが好きだから」と至ってシンプル。「最近あまり調子が出ない」とこぼす越子さんだが、最高スコアは257。投球のコツは「投げ切ること」と、13ポンドのマイボールを手に笑う。將義さんのお気に入りはリーグ戦。「皆さん兄弟のように集まる時間が楽しい」とうれしそうだ。
夫婦共に生きがいとも呼べるボウリングだが、その楽しさは競技以外にもあるよう。週に1度の練習と一緒に企画される生徒同士のランチ会もモチベーションの向上につながっている。「和気あいあいと、いろいろなことを話せる」と顔をほころばせる。
2人合わせて173歳。これまで大病を患ったこともなく、普段病院にかかることもほとんどないという丈夫な体を誇る。健康長寿の秘訣は「とにかく体を動かすこと」と言い切る。
何歳からでも始められる有酸素運動として親しまれているボウリング。人生の後輩たちに向けて「皆さんも悩まず、とにかくやってみたらいい。体に良いし、投げるだけでも楽しい」と競技の魅力を伝えた。
|
<PR>
藤沢版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
<PR>