アマチュアキックボクシング選手権2024全日本大会が10日、三重県で開かれ、鵠洋小学校5年で湘南格闘クラブに所属する須山翔太さんがU―10(31kg以下)の部で優勝を果たした。人生初のチャンピオンに輝いた須山さんは「みんなが応援してくれたからうれしかった」と少し照れ臭そうに試合を回想する。
(一社)アマチュアキックボクシング協議会が主催する別名「オールジャパン・アマチュアキックボクシング・チャンピオンシップ」(AKC)と呼ばれる大会。
須山さんは今年6月に行われた関東大会で、6人中トップの成績で全国への切符を手にした。その勢いはとどまらず、迎えた本大会でも各地区の予選を勝ち抜いた3人で激闘。得意の前蹴りがクリーンヒットしたほか、パンチを含む打撃の手数も多く、判定勝利。勝利への執念が実った。
バンババン――。ミットを叩く小気味良い音が響く湘南格闘クラブ(鵠沼東)。筋骨隆々な大人たちに交じり、身長138cmの少年が汗を流す。
父親の勧めで、小学3年の3学期から競技を始めた須山さん。現在の戦績は20戦14勝5敗1分と好結果だ。強さの理由はひとえに、努力のたまものにほかならない。
練習は週4日。中学2年の男子など格上の相手とスパーリングすることも。「怖いけれど、強くなりたいから」。指導にあたる元WKBAライト級チャンピオンの高橋大樹さんは「練習熱心だし、のみ込みが早い。同じ失敗もしない」と優し気なまなざしで見守る。
12月22日(日)に大井町で行われる大会「THE TEMPEST」に向け、調子を整える須山さん。「将来は世界王者」。小さな胸に大きな夢を抱き、今後も突き進む。
藤沢版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
|
<PR>