不登校の子どもたちへの学びの場として、小田急電鉄(株)(本社・東京都新宿区)のオルタナティブスクール「Aoiスクール」が10月に本開校し、2カ月が経過した。現在は善行駅西口にある教室やオンラインのコースでおよそ50人が利用。鉄道を通した学びや交流を楽しんでいる。
同スクールは、不登校を経験した同社の現役運転士、別所尭俊(たかとし)さんと鷲田(わしだ)侑紀さんの2人が発案。昨年9月からのプレ開校期間は小学4年から中学生まで定員の延べ80人が通学。電車の仕組みや鉄道事業者の仕事、自分の好きなことなどをテーマに週1回程度、現役運転士や同電鉄の関係者から学んだ。
保護者からは外出機会や子ども同士のコミュニケーションができたことなど、子どもたちの変化や成長の報告を受けているという。
本開校では対象を小学1年生から高校生までに拡充。カリキュラムや時間割はなく、何を学ぶかは自由だ。コースも善行のリアル教室に加えて同教室とオンラインでつながる「バーチャルキャンパスコース」や、オンラインセミナー形式の「ライブセミナーコース」も新設。外出困難や遠方の子どもたちの利用に対応している。
中学での不登校時、趣味の鉄道に救われたという別所さんはスクールのスタッフも務める。「子どもたちと『鉄道が好き』で対等な関係を築き、仕事や人生で培った経験や知識を伝えていけたらうれしい」と話す。「鉄道会社としても住みやすい沿線を目指して子育て応援にも取り組んでいきたい」と鷲田さん。
詳細は同スクールのホームページにて。
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