カラン、カラン――。どこからか心躍るメロディーが聴こえる。音の鳴る方へ向かうと、大きなクリスマスツリーが。台座に取り付けられたハンドベルがひとりでに動き、煌びやかなクリスマスソングを奏でている。
ツリーは湘南台駅地下広場に飾られており、四半世紀ほど続く冬の恒例行事「イルミネーション湘南台」の装飾の一つ。取り付けられた27個のハンドベルは、イルミネーションの設置や撤去を手伝っていた藤沢工科高校が制作したロボットだ。6年前に機械や電気、プログラムなど別々の分野を学ぶ生徒10人と教員が協力し、6曲ほどを繰り返し奏でる「ハンドベルロボット」を完成させた。以降、調整を重ねながら通行人らを楽しませてきた。
地域住民からは「毎年奏でてほしい」と演奏を心待ちにする声も上がる。期待を受け、制作にあたった生徒たちは「できる限り続けていくつもり」とし、「冬の風物詩として親しんでもらえたら」と話した。
演奏は午前9時から午後9時まで。ツリーは25日(水)まで設置される。