植物の成長を左右する根と共生する菌「菌根菌」を調べ、秋葉台中学校1年の速水紅さんが優秀賞に輝いた。
速水さんの母親が、自宅でさまざまな植物を育てていることもあり、関心が高かった。特に生育のもととなる根に興味を持ち、小学4年から研究内容をこども科学賞に応募し続けた。
今回受賞した作品名は「植物の根と共生する菌?〜シロツメクサや小ネギの根を観察〜」。根についてインターネットで調べていく中で、共生する菌根菌の存在を知った。夏休み期間中の約1カ月間、顕微鏡を使い、植物の根を観察するうちに、様々な菌根菌がいることが分かった。
またアーバスキュラー菌根菌はシロツメクサにはつくが、オレンジミントにはつかないというように、菌根菌が植物を選ぶこともわかった。
顕微鏡での観察方法にもこだわった。薬剤の種類、浸す時間を工夫しながら、最適な条件を模索。その結果、表面の菌が根の奥まで伸びているということにも気づくことができた。
受賞に対し、速水さんは「うれしかった」とほほ笑むが、「大きな成果ではない。もっと根と共生する菌を見てみたい」と意気込んでいる。