藤沢、茅ヶ崎、寒川の2市1町を拠点に活動するプロバスケットボールB3リーグ「湘南ユナイテッドBC」が、2024―25シーズンの中盤に差し掛かった。現在勝率は3割、順位は17チーム中15位。選手の士気を高め、チームを勝利に導く上で、ブースター(ファン)の存在は欠かせない。今号では、記者がキーマンを単独取材。内に秘めた思いを知ることで、試合会場を訪れる人が増えることを願う。
ブースターの声、力に変えて
本紙のインタビューに応じたのは、内田旦人さん(キャプテン/内)、中野広大さん(副キャプテン/中)・星野零志(同/星)マイケル・ヒューズさん(マ)、堀田剛司さん(ヘッドコーチ/堀)、小河静雄さん(代表取締役/小)。
――昨シーズンは初のプレーオフに進出し、8強入りしました。
内「今季B2リーグ『青森ワッツ』から移籍してきたので、実際にプレーした訳ではないのですが、外から見るとディフェンスに重きを置いていた印象がありました。これをチームの土台として生かし、より強固なものにしていきたい」
――今シーズン前半の状況や課題点は。
内「チーム内での約束事やストロングポイントを確認しながら試合を進めました。守りはもちろん、得点の確率を上げるため、イージーショットを落とさないなど、意識的に丁寧なプレーを心掛けなければならない」
中「課題は連勝できないこと。けがに悩まされる選手が多かったというのも事実ですが、チーム内の雰囲気が試合の流れに影響するシーンもあった。私は日本人選手の中で最年長ということもあり、積極的に声を出すようにしています」
星「それぞれの強みをもっと前面に出し、もっと努力しないと。自分はアシスト中心だったが、点を取れるよう体の使い方を見直している。チームは一皮むけなければならない場面にきている」
マ「Bリーグに参加して間もないが、光栄な役割をもらえた。若くて元気のあるチームを上に押し上げるため、パワフルにプレーしていく。80分間のプレーで時々ではなく、通して完璧を求めるバスケを目標としている」
――ブースターとの交流は増えましたか。
中「選手のサイン会を催したり、駅前でチラシを配ったり。多くの人にチームの存在を認知してもらうためには、地道な活動をしていかないと」
――湘南エリアの好きなところは。
内「ショッピングモールや公園など、何でもあって便利。自然豊かで、0歳8カ月の娘と一緒に散歩していると声を掛けてくれたりして、温かい人もたくさんいる」
マ「焼肉、ナイス。都心も近いけれど、ごちゃごちゃしていなくて、暮らしやすい環境です」
――身長203cmのマイケル選手ですが、子どもたちが大きく成長するにはどうすれば。
マ「好き嫌いなく、ご飯を食べること。野菜もね(私は少し苦手だけれど…)。いや、キムチは好き。よく枝豆やグリークサラダを作って食べているよ。とにかく健康でいることが大切」
――今季どんなチームを目指していますか。
内「試合を観に行きたくなるようなチーム。とにかく勝つことが一番の”特効薬”。昨季も後半勝ち進めたからブースターが増えた。一戦一戦、勝ち切らないと」
――読者へ一言。
星「まだシーズンの途中。応援しに来て」
内「ぜひ周りの人を巻き込んで、会場へ足をお運び下さい」
マ「皆さんの声援が私たちの力になる」
中「チームは3年目で足りない部分はあるかもしれないけれど、最大限の力をコートで出し、結果で恩返しできれば」
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