老朽化による漏水などが課題となっている藤沢市民病院の西館について6日、藤沢市が「藤沢市民病院西館等再整備基本構想」の素案を市議会12月定例会の厚生環境常任委員会で報告した。建て替えを視野に、2025年度に基本計画を行い、基本設計や実施設計を経て31年度の開院を目指す。
同院の西館は1989年の竣工から35年が経過。給排水管の老朽化が顕著で、各所で漏水や排水不良等が発生するなど、改修が喫緊の課題となっている。
抜本的な改修には西館の全機能を停止する必要があり、素案では「病院機能を維持しながらの改修」「仮設を建設しての改修」「建替え」の3パターンから検討。病院運営上の課題等を勘案し、建て替えが「現実的」としている。
また、西館と一体となっている「救急救命センター」は2006年に竣工しているが、24時間365日稼働していることから院内他施設と比べて劣化の進行が早く、「併せて改修する必要がある」とする。
また、西館などに電力とガスを供給している「エネルギー棟」は87年竣工と西館よりも古く、こちらも建て替えが急務となっているほか、救急ワークステーションや院内保育所の敷地内の移転が検討されている。
整備手法については、従来方式やECI方式、DB方式、PFI方式などから最適な手法を検討し、コンストラクションマネージャーが発注者の立場から工程や品質・コストの管理などマネジメント業務を担う「CM方式」の導入も検討する。
整備スケジュールは、25年度に基本計画を策定し、基本設計や実施設計を経て建設工事を行い、最短で31年度の開院を目標とする。病床については現状の536床を維持する方向だが、「基本計画以降で検討する」としている。
藤沢市、茅ヶ崎市、寒川町の「湘南東部二次保健医療圏」において、地域医療支援病院や災害拠点病院、周産期救急医療中核病院など多くの医療機能を担う同院。再整備後も、地域基幹病院としての役割を継続していく。同院では「地域の皆様に必要な医療を提供できるよう、再整備を進めていきたい」と話す。
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